ドッグフードを食べない時の対応

毎日愛犬に与えるドッグフード
いつも変わらずパクパク食べてくれれば良いのですが、突然食べなくなることもあります。
行動はいつもと変わらないのに、なぜ!?

大切な愛犬が食事を摂らないことで、飼い主にとっては大きな心配事を抱えることになり、そのストレスが犬に伝わってしまうことも…。
まずは「なぜ食べないのか」理由について知り、犬との信頼関係を保ちましょう。
食べない理由として、犬の本能そのものが起因している場合があります。

例えば、暑い夏場に入り食欲が落ちているときです。
人間も暑い夏になると、しっかりとしたご飯ではなく、ざるそばなどで「済ませれば良いか」ということありませんか?
犬も同じで、栄養を摂らなくちゃ!という本能よりも、「暑くて食べたくない」が先だってしまう。
そのため、夏場はドッグフードを食べる量が減る犬が多いのです。

また、成長期を過ぎたあたりから、成長するために栄養素をたくさん摂る必要がなくなると、自然と食欲が落ちてきます。ドッグフードの減り方が早くなったら、成長期用のドッグフードから変えてみてはいかがでしょうか?
次に、ドッグフード以外を与えたことによる理由として、人間が食べる物の味を覚えたために、ドッグフードに興味がなくなることがあります。

多くの獣医師が、人間が食べるものを与えないように指導しているように、人間の味付けや使う食材などは犬にすべて適していません。
一昔前の犬飯(いぬまんま)のように、食べ残し人間の食事を犬に与えることは、今は推奨されていません。
犬に必要な栄養素に合わない場合があるから、体型や年齢に合ったドッグードを中心にした食事が最適なのです。

また、食事している様子を見て「食べたい」とアピールしてくる犬は仔犬に多いのですが、アピールに負けて与えるのがクセになってはいけません。
ねだるとくれるものだと覚えてしまい、ますますドッグフードを食べなくなります。
犬の中には、「人間と同じものを食べていないから仲間はずれにされている」と感じる、感受性豊かで賢い犬がいます。
寂しさや疎外感を感じてしまうようです。

そんなときは、犬に与えても差し支えない食材、たとえば鶏のささみなどをドッグフードの上にかけてあげましょう。
同じものを食べている家族だよ、と安心感を与えることが大事です。
このように様々な理由が考えられるので、よく様子を観察して、食欲の変化をすぐに察知できると食べ過ぎや、食べなさすぎを防ぐことができます。