ドッグフードの保存方法

私たち人間と同じように、犬の血や骨、肉を作るのは毎日の食事です。
毎日与えるドッグフードは食べ物ですから、その保存方法にも気を配る必要があります。
良い状態で製造元から販売店へ運ばれるように、多くの市販ドッグフードには保存料や酸化防止剤などが使われています。
しかし、全く劣化しないというわけではありません。

また、最近ではこのような添加物を一切使用しないフードもあえて選ぶ飼い主も増えていますので、保存の状態には気をつける必要があります。
特に、室温が上がる夏場や湿度が高くなる梅雨時など、人間の食べ物と同じように、ドッグフードも傷みやすくなります。
良い保存状態について、ドッグフードの種類別に見てみましょう。

●ウェットフードの保存方法
レトルトパウチの袋に入ったタイプや缶詰タイプなど様々ですが、開封したものが残ったら必ず冷蔵庫で保存します。
タッパーなどの密閉容器に入れて保存すれば、庫内で匂いが気になることもありません。
ドッグフード専用の密閉容器を準備しておけば良いでしょう。
冷蔵庫に入れてたとしても3日間ほどで食べきるのがベストです。

●ドライフードの保存方法
ドッグフードはマグロ、鶏、牛などの肉が使用されているものが多く、これらには油が含まれています。
また、フード自体を油でコーティングしている製品もあります。
これらの油は光に当たると酸化してしまいますので、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。

光を通しにくいパッケージを使用していない製品もありますので特に注意が必要です。
庭やガレージなど、外で犬を飼っている場合も、フードは暗い場所か室内での保管を。
また、空気に触れると劣化が進んでしまいますので、一回の食事分を取り出すごとに、パッケージのジップをしっかり閉めましょう。
ドッグフードのパッケージにジップが付いていなかったり、大袋のものは、小さな小袋に小分けすることをおすすめします。こうすることで、必要以上に空気に触れるのを防ぐことができます。
小分けするしないにかかわらず、ドライフードは開封後一ヶ月を目処に与え終わりましょう。

●冷凍保存について
賞味期限にかかわらず、一ヶ月で食べきることを推奨するドライフード。
食べきれない場合は冷凍保存もおすすめです。
しかし、冷凍していれば劣化しないわけではありません。
冷凍保存する場合はまとめて、ではなく、一食分ずつにわけましょう。
解凍は冷蔵庫に移してゆっくりと。
与える前に常温にしばらく置いておけば、冷たすぎることもありません。

このように、保存の仕方次第でフードの美味しさが変わります。
匂いの変化などはなくても、犬は「いつもと違う」と感じて食べてくれなくなるかもしれません。
しっかりとペットフードの管理を行いましょう。