動物病院とドッグフード

毎日一緒に過ごしている愛犬に何か異変があったとき、頼るべきはかかりつけの獣医師です。
動物病院には日夜さまざまな症状を訴えて駆け込んでこられます。
色んな犬種が来る中で適切な処置をする動物病院はまさに戦場です。

納得の行く処置やアドバイスをしてもらうために、飼い主は愛犬のかかりつけ病院を決めておきましょう。
犬が病気になってから病院を探しても、診療時間が過ぎていたり、遠いところにあったり、間に合わないケースもあるからです。
なんでも相談できる動物病院があることは、飼い主にとっても大きな安心につながります。
小さな頃から診てもらっていれば、犬のカルテが保存されるので安心です。
なによりもカルテ上には現れない、犬の様子や毛並み、臭いなど、獣医師やスタッフが「いつもとは違う」と感じ取ってくれます。
だからこそ、かかりつけ病院を決めておくのは重要なのです。

病院で適切な処置をしていただいたあとは、飼い主への今後の注意などをアドバイスされます。
このときに、食事についての注意をされる場合がありますが、食事に対する考え方については実は獣医師によっても様々です。
飼い主の意向、犬の好み、獣医師の見解が相違する場合も考えられます。

よくあるのは「動物病院で勧められたドッグフードを買ったけど、高いし、犬も食べてくれない」という意見。
動物病院で販売されているドッグフードは、あまり安価な価格で販売されているものはありません。
しかし、長期間にわたって蓄積されたデータを下に、犬の種類や体格、体調などによって、専門的に原料や成分、製法を調整されているのが、動物病院のドッグフードです。
市販のものに比べると、原材料へのこだわりが細かく、現在の健康状態にベストなフードを選ぶことができます。
ずっと買い続けるというよりかは、快方に向かえば、市販のものやこれまで与えていたものに切り替えていきますので、犬の体調が戻るまでは動物病院で勧められるドッグフードを与えてみてはいかがでしょうか。

どうしても医師の診察結果に納得がいかない、勧められるフードに疑問が残るのであれば、セカンドオピニオンを受けましょう。
人間同様、動物病院も、違う医師にもう一度診察してもらうセカンドオピニオンは悪いことではありません。
その際に、「その診断は間違っている」とか「手術は必要ない」と頭ごなしに否定するよりも、「その診断以外でもこのようなことが考えられる」「処置の方法としては他にもこのような方法がある」など、代替案を提案してくれる獣医師の方が良いです。
どちらにしろ、治療の方針を決めるのは飼い主なので、食事方法についても、様々な方法を考えられるように、意見を伺いにいくのは良いことでしょう。